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2015年07月28日

アイディアが出ない!

 ブログ読者の皆様こんにちは。稲葉洋樹です。

 久しぶりの更新、ですが……既にタイトルから愚痴という(笑)

 ご存じの方も多いと思いますが、プロ作家の大半はいきなり原稿を書くことはせず、まずプロットや企画書を作ります。
 当然、私もその例に漏れず日々、プロット作りに励んでいるわけですが……面白いプロットを作るというのはなかなか難しいものです。面白いプロットを作るには、その前提として面白いアイディアやネタが必要なわけですが、これがなかなか思い浮かばないんですよね。

 もちろん、一部の方を除き、多くの作家さんが日頃からこの悩みを抱えているので(多分。きっと。そのはず)、今更という感じなんですが、近頃は以前にも増して難しさを実感しています。
 こういう時によく「ネタなんて考えても出てこないんだから、思いつくまでじっくり待つしかない」などという言葉を耳にしますが、残念ながら私レベルの作家にはそんな時間的余裕はありません。
 あとは「小説やマンガ、アニメ、ゲームなどからインスピレーションを得る」という方法もよく出てきます。これは実際に私も使っている方法ですが、近頃はこの時間すら惜しく感じます。小説やマンガを買うお金だって無限じゃありませんしね。

 こうなると、そろそろ自分に合ったネタ出しの方法を模索することも必要かもしれないと感じます。他人と同じことをしても出来ないなら、別の方法を探すしかないですよね。もちろん、そんな方法が見つかるのかどうか定かではないですが……。才能がないと諦める前に、やれることはやっておかなければいけないなと思います。

 そんなこんなで、本日はこの辺りで。毎日暑いですが、熱中症には十分、注意して頑張りましょう!

                                        稲葉洋樹

こめかみっ!−ライス・イズ・ビューティフル− (創芸社クリスタルブックス) -
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posted by 稲葉洋樹 at 01:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月16日

第一章 再会 第二話

「ったく、信じらんねぇよ」

 無数に立ち並ぶ高層ビル群や、すれ違う高級車を車窓から眺めながら、晶彦はぶつぶつと不平不満を漏らしていた。もちろん、女装の件である。

「っつか、あのオヤジは絶対楽しんでた。いかにも俺のため、みたいなことを言ってたけど絶対騙されない。あれは絶対楽しんでた」

「いつまでもふてくされてない。男らしくないわよ」

 天王寺家へと向かうBMWの車内で、晶彦の隣に座る女性が言った。
 女性は二〇代半ばごろのほっそりとした美人だった。名前は聞かされていない。先程まで、天王寺家で任務を行うにあたっての注意事項を事細かに説明してくれていたが、それだけの関係だ。今後、会う事があるのかはわからない。

「第一、あなたにとって室長は恩人なのではなくて?」

「確かにそうですが、それとこれとは話が別だと思います」

 晶彦は元々、身寄りのない孤児だった。
 といっても、現代の日本ではそう珍しい存在でもない。親に捨てられ、名前さえも与えられず、孤児院で生活する孤児は数え切れないほどだ。晶彦もそんな中の一人に過ぎなかった。
 だが、とある事件をきっかけに、晶彦は源にガーディアンとしての素質を買われ、スカウトされた。そして六年間の訓練を経て、ようやく正式なガーディアンとして戻って来た。かつて育った、この町に。

(六年ぶり、か)

 窓の外に視線を向け、眼下に広がる故郷の街並みをぼんやりと眺める。
 昔に比べて、随分と高層ビルが増えたような気がする。かつて寂れた商店街だった場所には大型のショッピングモールが建設されていたし、混雑が絶えなかったスクランブル交差点はすっきりとした立体交差点に変わっていた。
 六年。短いようで長い時間だ。町が変わるには、十分な時間かもしれない。

 だが、変わっていない部分もあった。
 町の郊外には、まるで無数に立ち並ぶビル群の影に隠れるように、小さなコンテナハウスが肩身を寄せ合うように集まっている。その周囲にはダンボールや寝袋が乱雑に転がっているのも見えた。
 何も変わっていない。いや、以前より貧相になった気さえもする。

 町の中にくっきりと表れている、光と影。
 ロボット技術の発達や人工知能の高性能化により年々、多くの労働者が職を失い、失業率は右肩上がり。国の財政状態も改善の兆しを見せず、毎年のように増税が繰り返される。その結果、富裕層と貧困層の格差は、ここ十数年でますます顕著になってしまった。そしてそれは、日本に二つの組織を生み出すきっかけとなる。
 富裕層の人間を狙う『誘拐屋』と、彼らから富裕層の人間を守る『ガーディアン』。
 時が経ってもこの町の光と影がなくならないように、その対立も決して途絶えることはない。

「着きましたよ」

 女性の声に、晶彦は思考に没頭していた意識を現実に引き戻した。女性の後に従って、車を下りる。
 そして、

「うおぉ……!」

 目の前に広がる光景に圧倒された。
 いかにも重厚そうな鉄柵の門。その奥に広がる天然芝の庭園。中央にはお約束の噴水までついている。遠くに見えるお屋敷まで、軽く五〇〇メートルはありそうだ。
 これぞまさしく、絵に描いたような豪邸というやつだろう。

「話は既に通してありますから。屋敷の方で挨拶を済ませて下さい」

 それでは、と告げて女性は車へと戻った。どうやらここでお別れらしい。

「お世話になりました。えっと……」

「高梨ゆかり(たかなしゆかり)です。一応あなたの監督役を仰せつかっていますので、今後ともよろしく。まぁ、私によろしくされるようなことは慎んで欲しいと思いますが」

「あ、そうなんですか。それは、まぁ、よろしくお願いします」

「それと、イマイチ自覚がないようなので忠告しておきますが」

 ゆかりは少し目つきを険しくして声を落とした。

「あなたは今、女性ということになっています。ですから、言葉遣いや仕草には十分注意を。信じられねぇ、と愚痴をこぼしたり、車から大股で降りるのはやめた方が良いと思います」

「……肝に銘じます」

 額に脂汗を浮かべて、晶彦はなんとかそう返事をした。
 ゆかりを乗せたBMWが去っていく。すると、鉄柵の門がゆっくりと左右に開き始めた。監視カメラでこちらの様子を確認していたのだろう。彼女が声を落としたのは監視カメラに音声を拾われないようにするためだったのか、と晶彦は一人納得した。

「さて、行くとしましょうか」

 ここに立っていても仕方ない。晶彦は早速、屋敷に向けて歩き始めた。

                          ☆

 予想通り、屋敷までは結構な距離があった。それでも、庭園に咲き誇る色とりどりの花々とよく手入れされた天然芝は、見る者を飽きさせない魅力がある。特に退屈を感じる事なく、晶彦は屋敷の前まで辿り着いた。
 階段を上り、分厚い扉の前に立つ。バラを模した木彫りの彫刻が施された、アンティークな造りだった。

「いらっしゃいませ。お名前をどうぞ」

 扉から低い男性の声がした。といっても、人間の声ではない。明かに合成音声だ。

「本日付で配属されました、ガーディアンの四条晶子です」

「チェック。しばらくお待ち下さい」

 それだけ告げて、扉は沈黙する。誘特から事前に送られてきた声紋データと照合しているのだろう。扉に埋め込まれた高性能小型カメラは、恐らく虹彩認識に用いられるものだ。
 華やかなゴシック様式の外観とは裏腹に、この屋敷には最先端の防犯技術が施されている。ここまで通って来た庭園にもいくつもの監視カメラが設置され、常時自分を監視していた。

(さすが天王寺家、というところか)

 天王寺グループは元々小さな電子機器メーカーだったが、誘拐屋の出現と同時に防犯設備の開発に力を入れ、安価で扱いやすい防犯設備の開発に成功。誘拐屋の勢力拡大に伴い防犯設備の需要は飛躍的に高まり、天王寺グループは日本における防犯設備の実に九割以上のシェアを獲得することに成功した。
 その結果、天王寺グループは今や知らぬ者のいない大企業となり、その業務は防犯設備にとどまらず電化製品、食品、福祉など様々な部門に及んでいる。
 富裕層の家ならどこもそれなりの防犯設備は備えているが、これほど大規模で精密なものを揃えているのは防犯設備の本家であり、かつ日本有数の大企業でもある天王寺家だけだろう。

「チェック。ガーディアン、四条晶子様と確認。ようこそいらっしゃいました」

 扉が音もなく開かれる。晶彦は扉が全て開き切ったのを確認してから、中へと足を踏み入れた。

「お待ちしておりました、四条晶子様」

 入り口で晶彦を出迎えたのは、一人の執事だった。
 黒の執事服を完璧に着こなし、洗練された動作で一礼する。顔に深いしわを刻んだ白髪混じりの老人だったが、その眼光は鋭く、まるで値踏みするようにこちらを見据えている。さすがは天王寺家を預かる執事、といったところか。

「丁寧なお出迎え、恐縮です」

「大事なお客様をお迎えするのに、このくらいのことは当然でございます。まもなくお嬢様もお見えになると思われますので、今しばらくお待ち下さい」

 お嬢様。その言葉に、不覚にも胸が疼くのを感じる。
 六年ぶりの、彼女との再会。わかっていたことだし、覚悟していたはずのことなのに、胸の奥がざわめくのを止められない。
 どうやってこのざわめきを落ち着かせたものか、と晶彦が思案していると、

「じぃや、もういらしたの?」

 頭上から、鈴の音のように澄んだ声が降って来た。

「はい、亜璃栖お嬢様。こちらに」

 反射的に声のした方へと視線を向ける。
 そして、釘づけになった。

「あら、随分とかわいらしい方ね」

 背筋をぴんと伸ばし、力強く、それでいて優雅な足取りで一歩一歩こちらに近づいてくる。彼女が一歩近付くたびに、ドッドッ、という鼓動の音が耳の奥で大きくなっていった。
 胸元の開けた淡い緑のドレス。その隙間から覗くシルクのように真っ白な肌。長いブロンドの髪が一歩進むたびに左右に揺れる。
 長いまつげ、高い鼻、薄いピンクの唇。そして、透き通るような蒼の瞳。
 あまりに整ったその顔立ちは、まるで作り物の人形のような印象を晶彦に与えた。

「あなたが私のガーディアンかしら?」

 彼女の形のいい唇が言葉を紡ぐ。
 はい、と答えようとしたが、晶彦の唇からは小さく息が漏れただけだった。今さら、呼吸が止まっていた事に気づかされる。

「緊張していらっしゃるの?」

 何も答えない晶彦に気分を害した様子もなく、彼女は柔和な笑みを浮かべた。

「申し訳、ありません」

 震える声で、なんとかそれだけを答える。それが精一杯だった。
 この町と彼女――天王寺亜璃栖(てんのうじありす)と別れてからの年月を改めて実感する。
 六年という時間は、彼女を『女の子』から『女性』へと変えてしまっていた。

「気にしなくていいわ。誰でも、最初の挨拶は緊張するものよ」

 耳の奥の鼓動が引き、ようやく気持ちを落ち着かせた晶彦は、亜璃栖の前に跪いた。

「落ち着いたかしら? では、誓いの言葉を」
 
 小さく頷き、一度深呼吸をする。そして、

「私、四条晶子はここに誓います」

 六年間、ずっと胸の奥に秘めていた誓いを、

「いついかなる時も、この命の尽きるまで。ただ、あなたを守り続けることを」

 ようやく、言葉にした。

(第三話に続く)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 第二話でした。ようやくヒロイン登場です。あ、もちろん女装した主人公はノーカウントで。
 それにしても、昔の私はなぜこんなボロが出そうな世界観で作品を書こうとしてしまったのでしょうか。当時はまだ二〇代前半でしたし、若気の至りというやつですかね。一応、手直しはしているのですが、なんかもう完全に自分の黒歴史を公開している気分です。色々早まったかなぁ……。

 なお、完全に余談ですが、本日、芥川賞と直木賞の受賞者が発表され、芥川賞には羽田圭介氏と又吉直樹氏が選ばれました。羽田氏は中学・高校時代の同級生です。お二人とも、受賞おめでとうございます。

 それでは、また第三話で。
posted by 稲葉洋樹 at 23:10| Comment(0) | 連載小説『Guardians!』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月12日

ちょっ……暑……!

 ブログ読者の皆様こんにちは。稲葉洋樹です。

 ここのところ少しゴタゴタしていまして、なかなかブログを更新できませんでした。

 前々回から「一応、作家のブログだし、なんか作家らしいことしようかなぁ……」ということで小説の連載なんかも始めていますが、今後も時間のある時にこまめに更新していければと思います。

 とまぁ、それはともかく……昨日、今日と異様に暑いですね。いや、本当に。いくらなんでも暑すぎです。

 以前から何度か書いている通り、私は外で仕事をすることが結構あるのですが、こうも暑いと昼間、外出する気になれません……。まぁ、その分、夕方以降に外出する機会が増えるだけなんですけどね。

 7月でこれとなると、8月9月は一体、どうなってしまうんでしょうか。今から恐ろしいです……。

 それでは、本日はこの辺りで。次回は小説の第二話を更新したいなと思っています。

                                          稲葉洋樹

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posted by 稲葉洋樹 at 16:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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